痛みが引いても、関節内の尿酸結晶がなくなったとは限りません。発作を繰り返さないためには、発作歴・尿酸値・腎機能・合併症に応じて、尿酸値を目標まで下げて保つことが大切です。
発作でお困りの方は、当日の診療状況によりご相談を承ります。Web予約またはお電話で「痛風発作」とお申し出ください。
痛風・高尿酸血症
痛風・高尿酸血症

痛みが引いても、関節内の尿酸結晶がなくなったとは限りません。発作を繰り返さないためには、発作歴・尿酸値・腎機能・合併症に応じて、尿酸値を目標まで下げて保つことが大切です。
発作でお困りの方は、当日の診療状況によりご相談を承ります。Web予約またはお電話で「痛風発作」とお申し出ください。
※発作中の方も当日ご相談いただけます。できればWeb予約またはお電話で、「痛風発作」とお申し出ください。
※紹介状がなくても受診できます。
ある夜突然、足の親指の付け根に激痛が走る。痛風発作の多くは、こうして始まります。「風が吹いただけでも痛い」ことが名前の由来といわれるほどの痛みです。
しかし、本当の始まりはその何年も前です。健診で「尿酸値が高め」と指摘されたときから、体の中では静かに準備が進んでいます。
血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態です。尿酸は水に溶けにくく、高い状態が続くと結晶が関節や尿路に沈着しやすくなります。尿酸値だけでなく、発作歴・尿路結石・腎機能・併存疾患をあわせて評価します。
高尿酸血症・痛風は成人男性に多く、30〜50代でよくみられます。女性は閉経前には尿酸値が低めですが、閉経後は上がりやすくなります。女性で高値の場合や急に上昇した場合は、薬剤・腎機能・他の病気の影響も確認します。
関節にたまった結晶が何かのきっかけで剥がれると、体はこれを異物とみなして激しい炎症を起こします。これが痛風発作です。足の親指の付け根が最も典型的で、赤く腫れ上がり、歩けないほどの痛みが数日から1週間ほど続きます。
発作は治療しなくてもいったん治まることがありますが、関節内の結晶は残ることがあります。尿酸値が高い状態を放置すると発作を繰り返しやすくなり、慢性化すると複数の関節に症状が出ることもあります。痛みがない期間に、再発予防を続けることが大切です。
尿酸結晶は尿路結石の原因となり、痛風や高尿酸血症は腎機能低下、高血圧、心血管疾患と関連することが知られています。
ただし、発作を起こしたことのない高尿酸血症への薬物治療は、尿酸値、腎障害、発作歴、合併症を踏まえて個別に判断します。尿酸だけでなく、血圧・血糖・脂質・体重も一緒に評価します。

治療を始める基準は、状況によって異なります。痛風発作や尿路結石を経験した方は、再発予防のために尿酸値6.0mg/dL以下を目標とした薬物治療を行います。
一方、発作を起こしたことがない方は、尿酸値の高さと、腎障害・高血圧・糖尿病などの合併症の有無をあわせて判断し、生活習慣の見直しだけで様子をみられる場合も少なくありません。
6.0という数字には意味があります。7.0を超えると結晶ができはじめ、6.0以下に保ち続けると、たまった結晶は少しずつ溶けていくと考えられています。
尿酸値だけを見るのではなく、血圧・血糖・コレステロール・腎機能・尿検査をあわせて評価します。尿酸値が高い方では、これらのどこかに課題が見つかることが少なくありません。
体重に課題のある方では、減量が尿酸値の改善に有効です。あわせて、甘い清涼飲料水(果糖)とアルコール全般を減らすこと、水分を適切にとることを優先します。やみくもな制限ではなく、続けやすい順にご提案します。
尿酸を「作りにくくする薬」と「排出しやすくする薬」があり、体質・腎機能・結石の有無に応じて選択します。目標は6.0以下です。結晶が溶けるまでには年単位の継続が必要で、続けることそのものに意味があります。
炎症を抑える治療で痛みを和らげます。すでに尿酸降下薬を飲んでいる方は、原則として自己判断で中止しません。新規に開始する時期は、発作の状態や使用薬をみて個別に判断します。
降圧薬や利尿薬の中には尿酸値を上げてしまうものがあり、逆に尿酸を下げる働きをあわせ持つ降圧薬もあります。循環器専門医として、血圧と尿酸を別々にではなく、処方全体としてバランスよく組み立てます。
尿酸管理の主な目的は、痛風発作や尿路結石を繰り返さないことです。腎機能に応じた薬の選択と量の調整を行い、eGFRの推移を定期的に確認します。
痛みが治まっても関節内の結晶が残っていることがあり、尿酸値を目標範囲に保つことで再発しにくくなります。当院では、痛みを抑えるだけでなく、再発しにくい尿酸値を保つところまでを治療のゴールとしています。
治療を中断していた方も、気まずく思う必要は全くありません。中断からの再開は、よくあることです。どうぞそのままお越しください。
治まったのは炎症で、原因となる結晶が関節に残っていることがあります。尿酸値を目標範囲に保つことで結晶は少しずつ減り、発作が起こりにくくなります。痛くない期間こそ、再発を防ぐ治療期間です。
残念ながら、種類を変えるだけでは不十分です。プリン体の多いビールが特に良くないのは事実ですが、アルコールそのものに尿酸の産生を増やし排泄を妨げる作用があるため、「プリン体ゼロ」でも同じことが起こります。大切なのは、種類より総量を減らすことです。
食事由来の尿酸は全体の一部で、体内で作られる分や腎臓から排泄される分にも個人差があります。そのため、厳しい食事制限だけでは十分に下がらないことがあります。体重管理、飲酒や甘い飲料の見直しに加え、必要な方には薬物治療をご提案します。
健診結果の用紙をお持ちください(過去の分もあれば、推移がわかり参考になります)。
発作中の方は、当日ご受診いただけます。Web予約またはお電話で「痛風発作」とお伝えいただけるとスムーズです。
他院で治療中の方、治療を中断していた方は、お薬手帳をご持参ください。
※紹介状がなくても受診できます。
TEL:048-290-8051